支払・決済手段

派生的機能とは

価値保護手段(store of value)としての機能は、財の価値を保蔵(貯蔵)する場合に、貨幣でもその価値を保護することができることを指します。その際、他の財に比べて、かさばったり、朽ちたりするなど財固有の不便性がない点で、貨幣の価値保蔵機能の方が優れています。

しかし、なによりもこの機能の重要な点は、財の持つ価値を貨幣で保蔵すること、すなわち貨幣のもつ購買力の維持機能を利用することによって、その財に対する将来需要の不確実性をクリアーできるという点にあるのです。

将来のいつかに、財と交換された貨幣を使用することによって、それに保蔵された価値と同等の財を確実に手に入れることができます。価値保蔵手段としての機能は、このように一般的交換手段という機能をもつがゆえに派生した機能であるということです。

支払・決済手段

また、支払・決済手段(means of payment )としての機能は、厳密にいうならば、債務の決済や繰り延べ支払いの手段のことです。この機能を行使することによって成立している取引は、われわれの日常生活にふんだんにみられるはずです。たとえば、家庭で使用される電気・ガス・水道の供給をはじめとして、新聞、牛乳といった毎日の配達や酒屋によるビール類の週1の配達などによる取引がこれにあたります。

これらは、財やサービスの一方的な受け取りの後、一方的な支払いによって決済される仕組みとなっているのです。

キャッシングのための金融知識